真昼である
が、アルミの
サッシが陽を
拒むのか、それとも
たんに外が暗いのか
浴槽で寝入って
なんども湯を
口に含む
起きだして
台所を這い
なにも
身につけず
煙草を吸う
ことすら
思いつかず
椅子に横たわって
そのまま
また、寝入って
ほんとうに
目が
覚めた時分
むしろ、
何もしないほうがいい
とはとても
云えず
薬缶に
火をかけ
隣で煙草に
火をつけると
あの、重い
眠りが
何であったか
わたし、を引き
剥がしてでも
訊いておきたくって
夜になる前に
ペンを
三本買い込み
薄いコーヒー
を啜って
いる、それを
絶望と呼べば
あなた、は
笑うか